秋の日、ひとり、煤けた部屋で
ジム・プリマス

秋の日、ひとり、煤けた部屋で
セラミックヒーターを背中にまわして
温風にあたりながら詩作している
今日は後払い通販で買った
缶コーヒーがあるので
それに氷を入れて飲みながら
一文字づつ言葉を紡いでゆく
電子タバコは味気ない
紙巻タバコが欲しいけど
ジリ貧で現金がない
朝から詩のサイトに行って
読んでない詩にコメントを書き込んで
詩作の為にワードの画面を開いて
しばらくにらめっこをしただけで
気が付くともう昼を過ぎている
腹が減ったけど
インスタントの塩ラーメンしかない
毎日だとさすがに飽きる

野党は与党に競り負けた
これから世の中は
どうなってゆくのだろう
地獄化がますます進むのだろうか
コロナ禍による世界的な
物流と生産手段の停滞のため
不気味に物価が上がり始めている
悪い予感で気が滅入る



自由詩 秋の日、ひとり、煤けた部屋で Copyright ジム・プリマス 2021-11-14 12:38:07
notebook Home