匂ってくるのはさ 嗅いでいたいのはさ
余韻

2021.10.6.

酒じゃなくてもいいよ 薬じゃなくてもいいよ
毒を含んでたっていいよ
匂ってくるのはさ 嗅いでいたいのはさ

具体的なことではない 形になんてならない
イメージは空の上あたり どんな困難も そう信じ貫くと決めた

疲れも必要だよ そしてそれを癒すんだよ
所詮 葛藤なんて憂鬱だって 自作自演なんじゃないか
患者も医者も同一人物なんじゃないか ほら見ろカルテなんか白紙じゃん
匂ってくるのはさ 嗅いでいたいのはさ

市販されてるような小奇麗なものじゃなくて
もっと本能的で衝動的なものなんだ
きっと知らぬ間に失ったもの 取り戻そうとしてるだけなんじゃないか

人生とは果てしない迷路ならば
どんな人生であっても入口と出口だけならば
ここからでもいい 楽しまないか そうだ 楽しむべきなんだ

酒なんかいらないよ 注ぎ足すのはリズムとビート そしてバランス
心のままに踊ろうよ
匂ってくるのはさ 嗅いでいたいのはさ
あの日の教室の干乾びた雑巾のような… 野生の草花を触った後の指先のような…
まみれていたいのはさ 寝転んでいたいのはさ
決して定義されない永遠というやつだ この心の奥でしか味わえない
数分でいい 数秒でもいい 踊って楽しんで


自由詩 匂ってくるのはさ 嗅いでいたいのはさ Copyright 余韻 2021-11-07 09:48:30
notebook Home 戻る