忘却の永遠
石田とわ




    


       なんとさびしいのだろう
       どこまでも青く透き通る
       夏の空を見上げ
       忘却の罪を知ったのは
       いつのことだっただろう
    
       なんと愛おしいのだろう
       ゆらめく木漏れ日がつくる影を
       追い求めながら
       忘却の愛を知ったのは
       いつのことだっただろう
    
       すべては束の間に
       すべては永遠に
    
       罪ではなく愛ゆえに












    



自由詩 忘却の永遠 Copyright 石田とわ 2021-08-14 03:08:29
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