夏の子孫
クーヘン
夏の子孫になり損ねました
また置いてけぼりです
誰もが暑い坂を駆けてゆくのに
白い夏制服の誰もが
それなのに僕ときたら
汗のかき方さえ習得していません
父も祖父も曾祖父も、
おそらく呆れているでしょう
プールも見学です
夏の子孫になり損ねました
それゆえに、
夏への憧れは増すばかりです
自由詩
夏の子孫
Copyright
クーヘン
2021-07-23 16:31:37