ステイ
末下りょう

傘が必要な ながいながいおしっこに出掛けたあなたを追いかけて握った手


いっぱい我慢したおしっこの音がじょじょに 雨音にかき消されてくのを
聞きながら

ずっと
あなたと手を
繋いでた


生臭さだけが濃くなってく土くれに
沈んでく
サンダルのつま先


生暖かい夏の雨に
濡れそぼって

泡立つわたしたち


自由詩 ステイ Copyright 末下りょう 2021-07-16 13:25:21
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