ぼかあトロッコが好きだ。
石原大介

パンは太るので母親がしきりに食えとうるさい。
ぼかあパン職人であってパン食ではない。
ぼかあトロッコが好きだ。



(まだぜんぜん夜やし(笑))



深夜四時の公園で
踊りの輪に紛れてだれかがなにかを
線路沿いのバスケットコートで
血祭りにあげる音がする。
ぼかあ「血祭り」って言葉が大好きだ。
それから
明け方の震度3くらいの
地震がとても好きだ。


「ぜんぜん覚えてないんです、昨日食べたリンゴの味」
「こないだなんて小石だぜ、丸石、黒石、ぺったりしてんの。
びっくりしちゃうよ!」


日々の仕事に費やすエネルギーが
この骨ばった身体のどこから、どうやって湧いて出るのか
なんとも不思議でなりません。


「あなたの肉声に忠実たらんと願いつつ」


自己暗示にせよ、自己顕示にせよ
ぼかあトロッコがいちばん好きだ。







自由詩 ぼかあトロッコが好きだ。 Copyright 石原大介 2003-11-24 23:35:45
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