ご飯を食べたあとで
番田 

生きていたときの思いを
思いだしていた 午後に


窓を大阪の電車から見ていたのは
子供の頃と 就職したばかりの頃


誰のことも覚えていない 会社で展示会をした日の会場
トラスを組み立てていた外注業者の人と死んだ友達


遠くにワームを飛ばして ゆっくりと巻いてくる時
のどかだった風景の中で微かにしていた鳥の声



自由詩 ご飯を食べたあとで Copyright 番田  2021-06-23 01:31:52
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