フライドポテトを一つですね
komasen333




寂しくて寂しすぎて
そこら中の携帯を徐に鳴らしていく
すぐに返答か返信は来て
少し満たされて
わざわざ時間割いて会ってくれる人もいて
なのに会ったら会ったで
数分もせずに虚しさの極み

何がしたい? 何もしたくない。
何をすべき? 何もしたくない。
と言いつつ
携帯だけは肩身離さず持ち歩き
今日も用もなく
寂しさに押されるがまま
君らの携帯を鳴らしています

寂しくて苦しくて
何が?と聞かれたら「特に・・・」
切なくて苦しくて
大丈夫?と聞かれても「うん」としか

高層の窓明かり
あの一つ一つで練られている
その構想にひけをとらない生き方を
できた今日だったのだろうか
できた昨日までだったのだろうか
声にならない
してはいけない独り言を繰り返すうちに
なんとなく頼んだ
フライドポテトが冷めていく




自由詩 フライドポテトを一つですね Copyright komasen333 2021-05-15 11:23:10
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