水の裸像
道草次郎

まるめろの樹皮は
水を考えている
夜にそれは泳ぎ疲れてしまうので
却って
月暈はあかるいのだ

蜘蛛が垂れてくる
そのとまる処にみずうみのはだえ
甘露酌み交わすゴリラ
雨林に棲んで
はくたいの筈


自由詩 水の裸像 Copyright 道草次郎 2021-04-03 11:29:06
notebook Home