消えてゆく街
番田 

誰もいないから見ていたのだ
午後の空のボールを
角の僕はまだ見たことのない空を
見ていた 僕は 十字架に


そして遠くに見えた 街並み
僕は思い出していたのだ
海に家族で出かけた日
途中で車が壊れた日
録音しておいたカセットテープ
ビートルズやAMラジオの枯れた声を


自由詩 消えてゆく街 Copyright 番田  2021-03-17 01:40:14
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