空虚
ブルーベリー

ある終わりをうたう
お前の知るうちは来ない
信仰はパンにはならない
始まりはもう来ている
無知の鞭をふるって
不快さを隠しもせぬくせ
軽率な笑顔をふりまいて
押しつけるうたを
象徴のように掲げて
背負うは燃える太陽か?
血を流せど機械扱いされる夜
確かに生きていたが
誰かのためになんか生きていたくなかった
わたしはわたしのためのわたしになりたかった
特別になんてなりたくなかった
普通の日でありたかった
雪雲の中に終わりを見つけることもしたくなかった
思い出しもしない日の延長上のまま
あなたの特別をうたう存在になど
そんな都合のいいものでなんか


自由詩 空虚 Copyright ブルーベリー 2021-03-11 22:48:47
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