君がいない世界
ミナト 螢

あの頃
出会えた僕等は
一緒に鉛筆みたいに尖って
沢山の言葉を残して来たのに
心を削り過ぎて
もう立てなくなったから
未来に向かって
雨を降らせたい
どんなに濡れても
滲まない文字で
世界を作り
折れた傘を翼に
飛んでゆく


自由詩 君がいない世界 Copyright ミナト 螢 2021-02-15 20:34:29
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