底を浚って
ハァモニィベル
死の前日の君へ、死の翌朝の僕から
忘れ物を届けたい。このささやかな詩手紙で。
どこかへしまい込んだまま
すっかり埃まみれなまま もはや記憶だけのままの
使う事もなかったアレは、かなり貴重なものだった。
何とか探してみて欲しい。 埃を払って、難しいが 使って欲しい。
確か、‥‥僕らはそれを愛と呼んでた‥‥気がする。
自由詩
底を浚って
Copyright
ハァモニィベル
2021-02-04 20:25:55