ある平日の昼下がり
愛心

今朝干した洗濯物が突風に煽られて
木漏れ日みたいに薄暗い部屋を照らした。

胡座をかいた膝の上で
喉を鳴らして乳を飲む子どもの
丸い額を撫でて
彼女の伏せた睫毛の先が
枝分かれして白く光ってた

エアコンのノイズがはっきり聞こえる程に
静かな箱の中
二人きりで
閉じ込められたような

まるで世界にふたりぼっちみたいねと

その小さな手に唇をよせた


自由詩 ある平日の昼下がり Copyright 愛心 2021-01-30 01:03:00
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