秋の平日
ジム・プリマス

寒さに

身をよじりながら

電気ストーブに手をかざす

外では雨が降っている

気持ちは停滞したままだ

生きてる証のように

歯根の痛みは続いている

僕の自転車は上海で

差し止めになっている

なんだかうまくいかないことばかりだ

生きることが下手くそな僕は

また溜息をつく

一人の部屋は寒々としている

冷たい空気に包まれて

シナプスはまた

不平不満をつのらせて

六感を刺激する

電子レンジで卵を焼いて

塩コショーをして食べる

二分で出来る定番メニューだ

空腹を紛らわして

また残り少ない

タバコに火をつける

秋の平日


自由詩 秋の平日 Copyright ジム・プリマス 2020-11-13 11:58:46
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