みなしごの詩
おろはげめがね

神々の夫婦喧嘩で
あたりちらし流れ着いた新しい愛

それは朝の空に浮いているみじかい月のように欠けているから綺麗だ
浜辺で月が太陽を追い落とす時
酔い潰れる死からは逃れられない
死には遠慮がない

見初められた魚たちは禍々しくもがいている

愛が落ち延びてきたこの地からもやがて誰もいなくなる

空中に瞬いている硝子の旗に追いすがり破けた無惨な傘をさして今をうったえる

歌える?

きみが好きだから僕を置き去りにして死んで欲しい

一緒にポエトリーリーディングをしよう


自由詩 みなしごの詩 Copyright おろはげめがね 2020-11-12 12:57:24
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