生きるのが悲しいとき
印あかり

生きるのが悲しいとき
空がありました
お金は無くとも学は無くとも
愛するものが無くとも
愛されることが無くとも

顔も髪も服もゲロまみれで目覚めて
一言
綺麗だなあ と
呟いたあの瞬間


空はわたしのものになりました
わたしは空のものになりました


わたしがじっと地面を見ていると
こら と
怒ってくれるんです

わたしも
曇ってばかりいたら怒ります


自由詩 生きるのが悲しいとき Copyright 印あかり 2020-11-11 13:20:57
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