おろはげめがね

太陽を掲げる夢を見た
聖を訪ねて歩く
西へ
世界は終わった訳ではない
かと言って始まってもいない
全ては鼓動の中にある
終わりとはじまりは同じ
ここにある
三千年生きた私と
千年生きた仲間たちとの
殺し合いに似た旅
生きている手応えが
今ここにある
この刹那のやりとりで
全てが生まれる
聖は言った
一人で行けと
殺し合いに似た
仲間との旅
千年費やした
素敵な旅
音のない牢獄に
狂いのない一撃で
寸分違わず
殺める
聖を
西へ


自由詩Copyright おろはげめがね 2020-11-03 21:36:40
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