夕方の空
ミナト 螢

一日の終わりに
地面の端と端を結んで
気球のような空が出来る
飛んでいるみたいで
浮かんだままの時間に
赤く染まってしまう
心も葉っぱも
この瞬間に燃えて
脈だけを感じる
音になるから
僕と一緒に
渋滞を抜け出す
逆上がりのつま先で
星を描きたい


自由詩 夕方の空 Copyright ミナト 螢 2020-11-01 15:37:47
notebook Home