喘息
無限上昇のカノン
降りやまない雨の朝
喘息の咳で目が覚める
珍しいことではないけれど
ひゅーひゅーという呼吸音が
息苦しさを物語る
空しく酸素を求めてあえいでは
金魚みたいだと自嘲する
大人になれば自然に治る
そんな言葉に騙されて
ちゃんと治療をしなかったツケ
ちゃんと治療をしていないツケ
気圧の変化は大敵
季節の変わり目は要注意
苦しい呼吸のその中で
誰も助けてくれないことを知っている
(でも、それが何だというのだ?)
自由詩
喘息
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無限上昇のカノン
2020-10-10 08:55:43