逢魔が時
TAT

 俺があの人に初めて遭ったのは、大阪は西成にある手本引の賭場だった。見た瞬間に、あぁ俺はこの人の子分になるんだなと直感で思った。二十三の時だ。そして盃を呑んだ。アメリカの双子ビルに旅客機が突っ込んだとか何とか、世の中がガタガタ言ってた年だ。


自由詩 逢魔が時 Copyright TAT 2020-09-19 22:30:04
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