大気の息継ぎ
よしおかさくら

エアコンを休ませる必要があって
曇りの内に急ぎ窓を開けています
風は無いので
雨粒を受けているかのように木々は震え
小鳥の声も運ばれて来ません
海鳴りに似た電車の音が行っては引き返し
時を止めようとしてきます
常識を掲げて
何事も無かった顔で遣り過ごす
だけです
音楽をかければ息はできます


自由詩 大気の息継ぎ Copyright よしおかさくら 2020-09-06 15:12:05
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