るしふぇる
道草次郎

さいあくのあくとく
それを
ことほげ
すましたかおで
へいぜんと
ちでよごれたてを
さしだすのだ

くもつのように
みをよこたえよ
おそろしい
りゅうや
ばんけんのきばに
いだいにも
みをささげるため

そのようにして
いくつものほろんだていこくは
れきしのどぶに
きよらかにもすてられる

そしてうららかな
うららかな
はるのそらへ
ついらくする
せんとうきのように
ぜっせいの
ほも・えれくとすをともない
みらいへと
ぐらっとはばたこう

わくせいを
おおまたのひとまたぎ
ねじまげるように
はいきょをこしらえながら
おれたちや
おれたちのどうぞくは
はくぶつかんを
ゆかいにはかいしつくす

てにもったばくだんとはなたばで
だんてのように
おりてゆく
おりてゆく
おれたちは
おれたちのやりかたで
てんごくと
たいくつに
せんせんふこくをするのだ

いさぎよいとりたちはすでに
とびたった
あんもないとはしんぴなじげんへ
しずんでいった
のこされたのは
はいおく
それがおれたちであり
おれたちは
こぞってさんけつのさるだ

おれたちはゆかなければならない
そこから

あかくただれたあのたいようの
いちばんみにくいこくてんのなか
そのいっとうすばらしい
しんちゅうせいのきょむにむかって

たとえば
もなどのそうとうのわしは
いんでぃごぶるーのそらでわらうだろう
あるいは
しりうすのけいそせいめいたいは
ひゃくまんねんをかけて
あくたいをつくだろう
しかし

しかし
おれたちはやらねばらない
おれたちは
おれたちのあくとくは
えいえん
でなければならない
ごうかと
もうどくで
みがきあげねばならないのだ

すべてのさいわい
すべてのしんだひとみのため
なによりも
たそがれゆくてんじょうのじゅんけつのために


自由詩 るしふぇる Copyright 道草次郎 2020-08-07 12:57:01
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