明るい夜空
たいら

湿った空気
肺に入れても息苦しくなるだけ
外へ出ようか
月や星でも探しに

そう思った矢先、降り出す雨

曇天は街の灯りを喰らって
雷雲のように
絵の具をこぼしたキャンバスのように
鈍く光る
槍のような雨を落としながら

夜は暗いもの
そう思っていたけど、今はどうだろう。


自由詩 明るい夜空 Copyright たいら 2020-07-23 01:47:24
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