終着駅で待ってるわ
藤鈴呼


しとしと降る霧雨が
暑い日には シャワーとなって
心地良い 涼を齎す

車窓の景色は一瞬たりとも
止まっては くれないんだから

走りながら シャッター押すしか
術が無い

全ての幻影を フィルターに隠して
四角四面のフィルターに
閉じ込めることだけを 忘れた

通り過ぎて行く レール音
まるで 小石が詰まったことなど
一度も無かったかのように
簡単に 乗り越えて行く滑車を

ゆっくりと 眺めていた

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自由詩 終着駅で待ってるわ Copyright 藤鈴呼 2020-07-17 23:49:24
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