金色の丘
ガト

猫の額を
そっと触る

狭い庭なんて嘘だね
安らぎの庭だね

猫が目を瞑る

猫の毛並みが
麦の穂波に見える目線で
私は横たわる

宇宙を漂う静寂にある
感情の浮き沈みのはるか向こう


猫が深いため息とともに
麦の穂を波打たせた

風が這うみたい

同じ速度で眠りに落ちてく   


自由詩 金色の丘 Copyright ガト 2020-06-20 04:13:36
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