ダグラス氏の放屁と雨傘
七
生まれてこのかた
演じなかった日など無い
ダグラス氏の小さすぎの雨傘
左肩ほぼぜんぶ濡らしながら小さすぎの
雨傘に若妻と生まれて間もない赤んぼうを
入れて歩く ゆっくり
妻も赤んぼうもぜんぜん濡れていない
そんな場面
氏は笑顔で轟音を響かせる
笑ってはいけない
氏を
ましてやその放屁を
自由詩
ダグラス氏の放屁と雨傘
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七
2020-06-16 00:53:10