群青
ミナト 螢

夢を見た日の心は青で綴じる
あわよくば奇跡みたいに乗り継いで
時間という橋を渡りたい
遠近法で描いた今を
掴まえることは難しくて
下着のように透けてしまった
邪魔なものがなくなるまで
コップを逆さまにしたら
青は透明を永遠にして
平らな約束が生まれる
優しさを交換するために
名前の付いたファイルが
寒くも暑くもない羽根のような
飛び方を知っているから
いつか誰かと手を繋ぐよ


自由詩 群青 Copyright ミナト 螢 2020-06-01 14:27:43
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