コロナ詩篇3
服部 剛

ボクラは今日も
肩を並べて干されてる

コロナの日々が来る前は
道ばたに、ゴミ箱に
捨てられていたのに 

人間てゲンキンだな
わが身のキケンを感じると
随分ボクラを重宝ちょうほうがるじゃない 

(かれらの囁きを、私は聴いた)

台所から妻の声
「あなたの困っている友達に
 うちのマスクを分けましょう」  






自由詩 コロナ詩篇3 Copyright 服部 剛 2020-05-22 23:53:06
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