貧乏な空
丘白月

さよならが
身にしみた瞬間
時間が一瞬で溯る
満たされていた心が
風船のように割れ
記憶が一気に流れていく
追いかけても追いつけない
笑い声が風になって
次から次へと消えていく
空っぽでもう何もない貧乏な空
君と想い出を買うことも出来ない


自由詩 貧乏な空 Copyright 丘白月 2020-05-02 20:24:10
notebook Home 戻る