おやすみを言いたくて
ベンジャミン
閉じたまぶたの裏側に
涙が透明なまくをつくるとき
あなたは
色褪せそうな今日を
濡らさぬように浮かべます
同じ空の下には
それぞれの時が流れていて
それはけして
噛み合うものではないけれど
どうかすべての終りが
始まりになれますように
夢のような日々はなくとも
夢の続きを歩くような気軽さで
明日がくることを祈るのです
自由詩
おやすみを言いたくて
Copyright
ベンジャミン
2005-04-10 00:26:03