エア ドロップ
秋也

窒息しそうなんだ

水に頭を押し付けられ

がぼがぼと喉が埋められる

外で烏が鳴く

きっと黒い
アルビノではない
とっくに殺されている
殺されている

真っ白な道着
居合
血しぶき

染めるため
反射する刀身
赤と銀

今、外で猫か烏
どちらかが果てた

躯はゆるやかに
ただゆるやかに
僕ももうすぐ浮く
きっと目を見開いて


自由詩 エア ドロップ Copyright 秋也 2020-02-16 00:51:53
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