のぞみ
秋葉竹


夜には
僕の肉体は
さらさらさらと、
カーペットの上へ落ちていきます


はだのいろがあおく
こころのいろもあおく
人と一緒にいることに
適さない生物になっているのです
僕は
正しい生き様を切り裂いたから
いつも夜には軽く泣きながら
じぶんの内臓は汚れていると
できたてのなま傷を掻き毟るのです
夜光生物がいきてゆける闇をさがすのです

きっとまた
今日もしずかに堕ちてゆく

狂って輝く月光に
汚れた内臓をかき消されたいのです

遮光のカーテンを
開けはなってその光を迎え入れ
それでこの部屋の夜を
ほの青い影にできればよいのですが





自由詩 のぞみ Copyright 秋葉竹 2020-02-15 13:01:17
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