手押し車
mmnkt

老婆が手押し車で
自動車がなければ生活できない
田舎の道を歩いている
どこから来たのか
どこへ行くのか
始まりも
終わりも見えない
一人ぼっちで
寒風に吹かれて、それでも
歩かなくてはならない
誰にも気づかれない
報酬のない
このような闘争の時が
いずれ


自由詩 手押し車 Copyright mmnkt 2020-01-06 18:21:39
notebook Home 戻る  過去 未来