街
ミナト 螢
歩道橋に置き忘れたコーヒー
読みかけの本にこぼしたまま
君が吹き出しに入れた言葉は
走りながら抱ける愛みたいだ
街が汚れてるから見て来いよ
幸せを濡らす景色に気づいて
歩道橋へ取りに行くコーヒー
読みかけの本が売られている
思い出に値がつくまで染みた
街の片隅を買い戻しにゆこう
自由詩
街
Copyright
ミナト 螢
2019-12-29 18:37:13