こもる くれない
砂木
届けば 遠ざかる
のばせば ねむり
もう 見えなくなるのだろうに
悲しむ 半分の鎧を きたまま
まきすぎた 噴水の 熱さだけ
ひいた拳には さすられた 痕
満ちていく めくり忘れた 戸
黙りこんで だましたつもりで
帰るところもなくて
焼け続ける 雲の間
自由詩
こもる くれない
Copyright
砂木
2005-04-08 00:30:59