全ての選択は
mmnkt

垂直に伸びる細長い雲の
先端に触れるくらいの偉業を
永遠の少女は
軽々と成しとげる
山にとって葉は髪の毛で
紅葉づくしの山は冬になると
すっかり寂しくなってしまう
炎がもっとも燃える時
それは終わりに向かうことを意味する
私のピークはいつだろう
もう過ぎたか
あるいはこれからか
どっちでもいいけれど
私はリアルを選びたかったから
これでいいような気もしている
全ての選択は
やむにやまれぬものだと
血の遺書には記されていた
その言葉を残された人生大切にして
自然に
意志で固めずとも
(私に意志は重すぎるから)
自分を含めたあらゆる人を
許していけたら
野良の聖人の端くれとして
君に認められ
その屈託のないワンルームに
私を呼んでくれるだろうか
できれば
寒がりのアイスクリームと一緒に


自由詩 全ての選択は Copyright mmnkt 2019-12-25 19:44:45
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