ある日
いっと

ふと顔を上げ
車窓から外を覗くと
無数の屋根が並び
その暴力的な密度に
くるしい
と思わず呟いたあと、
顔なんて上げなければよかった
次の駅
降りて、溶ける身体を去り
改札を出る


自由詩 ある日 Copyright いっと 2019-12-22 17:47:12
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