暁待花
紫野
君と手をつないで見てる赤い空 春の毒皿どこまで喰らおか
満ちてゆく月を恨みつその日まで素知らぬふりで花摘む逢瀬
かの人を心で百度斬ったとて力なき手は髪を梳くだけ
ついついと黒眼流れる昼の夢 屋根にたたえる真白の光に
濃い色の光の昼をのみこんだ君の甘さが腕に残りぬ
短歌
暁待花
Copyright
紫野
2005-04-07 17:47:07