KISS
ミナト 螢

美しい寝顔に何を置こうか

鼻の高さに届く影を

閉じ込めるまで近くに行き

寝息を感じるだけで

輪郭の間を泳ぐ空気を拾う

この世界の限界ほど

目の前にある青い瞼が散り

私はまた拾わなきゃ

寝返りを打つロケットの窓

揺れるたびに傾いて

あなたが貰う光を私が奪う

悪くはないでしょう


自由詩 KISS Copyright ミナト 螢 2019-12-15 20:43:43
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