楽しい詩は、何度読んでも、楽しいのに
足立らどみ
楽しい詩は、何度読んでも、楽しいのに
古本屋で昭和の商業詩誌を探し求めてみれば?
既に「現代詩は死んだ」と宣っているからね。
最近は詩だけの棚を置いている本屋が少ない。
平成からマイナーだった詩は風前の灯火だよ。
紙媒体の商業詩誌や詩集の流通は減少しても、
ネット詩は盛んではないかとネット詩人は言う。
そもそも裸の言葉の多い素人詩の世界の中で、
リアルタイムのネット詩は、これからの器として
耐えうるのだろうか?
ライトノベルでも、漫画・アニメでも、ハリウッド映画でも、
「お前のポエムを喋っちゃうぞ」は、強烈な脅し文句だ。
紙媒体だと、詩集を配布するまでの時間は、たっぷりある
から、作成手段、配る人や方法を考えたり、配布を止める
チャンスは多い。しかしネット詩は、ご存知の通りだ。
「保育園落ちた、日本死ね」で流行語になることと、
糸井 重里と(知らないか)、ポエムがいっしょくたんに
なっている言葉の坩堝の中で生まれ育った若い人達には、
ポエムは新しい表現ツールとして利用するだけで、相手の
作品なんて、読むほど自分に垢が付いて汚れてしまうので
、しっかりと読むことすら出来ないと内心思っているのかも
しれないね。
輪をかけて、ネットでの匿名性の言葉は、ますます軽くなり、
「お前のポエムを喋っちゃうぞ」は、拷問にすらならないのかな?