99個目の心臓
ミナト 螢

分裂していく
シャボンのように
ストローの先で
すくいあげられる

言葉が刺さり
心臓を増やして
数える間もなく
百個になった

ありがとうという
声を返したから
ひとつ減ったけど
何だか嬉しい

さて



自由詩 99個目の心臓 Copyright ミナト 螢 2019-12-01 09:02:29
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