日々の垂れ流し050406. 美味しい真夜中
A道化





 22:20。ジョッキでの赤ワイン、干し、真夜中近いのに、次には珈琲を淹れようと思っている。明日は昼からの出勤だもの、少しくらい眠れなくったって!


 晴天の、光をよく含んだ空気、増殖する細胞のような桜の、薄い薄いピンク。あ、そういえば、散る頃の風情はたまらなく美しいと私は知っている、今年も、その時間がいつかは訪れる。出来うる限り沢山の沢山の花びらの、枝から離れてから地に触れるまでを、この目で味わいたい。美しいものを沢山、もっと沢山、もっと沢山。そう思ってしまう自分に、どうしてかしら、泣けてくる。そう思える自分に、泣けてくる。22:33。ジョッキ2杯の赤ワインで素敵な酩酊。よし、お次は珈琲淹れよう。


 大好きなコーヒーポット。大好きなサーバー。大好きなペーパーフィルター。大好きなドリッパー。揃ったキッチン、私嬉しい。ワインでほろ酔いの私の揺れと、珈琲過程のお湯の線の珈琲豆への着地の回転が、快く、快く、重なって、抽出された珈琲をサーバーごと自室へ持って上がる途中、階段の踊り場にて我慢できずに口に含んだ珈琲の、ああ、その美味しさといったら! 



散文(批評随筆小説等) 日々の垂れ流し050406. 美味しい真夜中 Copyright A道化 2005-04-06 23:13:08
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