収集癖
R
己の肉を削ぎ落とし平然と泳ぐ
あの人たちの刃は
余程よく研がれているのだろう。
捨てられた、肉片。その腐る様、
鮮やかに、グレイッシュの。
あるじから存在を否定された、
小さな瑕のある鱗。
と、私には普通に見える鱗。
腐肉ごとアルバムにおさめる。
自由詩
収集癖
Copyright
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2019-10-08 17:39:45