見上げたら空は真っ青で
こたきひろし
小学校の担任は若い女先生だった
その日先生は家庭訪問をして回った
田舎の学校なので、田んぼと畑の間の道を自転車で回った
一日では終わらないので何日かに分けて回った
その日先生は家庭訪問の途中便意に襲われた
美人で賢くて教育に情熱を燃やす評判のいい先生も迫ってくる便意には無力だった
それでも何とか家庭訪問先の教え子の家まで我慢してトイレを借りようとしたが、どうにも我慢できなくて自転車に乗ってはいられなくなった
さいわいに竹林を見つけた
そこに入ってしまえば誰にも見られないだろう
自転車を道の端に止めて祈る思いで竹林に侵入した
万が一にも漏らす訳にはいかない
女先生を不運が容赦なく襲った
それは男の先生なら起こり得ない不運だった
止めてあった自転車に不審を持った近隣の血気盛んな若い男が竹林に足を踏み入れたのだ
それは若い男と若い女に決定的な不孝をもたらした
若い男の欲望の蛇口が開いてしまったのだ
男の頭の中のネジもじゃっかんゆるんでいたかもしれないが、目前に余りにも衝撃的な光景があらわれてブレーキがいっぺんに破壊されたと解釈するべきだろう
事もあろうか若い女がスカートと下着を脱いで排便していたのだ
そのあられもない姿こそが犯罪に等しく犯罪の引き金になってしまったのだ
担任の女先生は暴行されたあげくに殺害されてしまった
僕の家庭訪問をする前に
先生が激しく抵抗しながら遂には力尽きて涙まじりに見上げた
竹林の上の空は真っ青だった
以上
過去の事実に基づいて肉付けし作り上げた物語
フィクション
です
ああ
疲れた
さあー
次は何をネタに作品をでっち上げようかな
自称悪徳詩人の俺としては