秋の啾啾
青の群れ

瞳の奥の炎が揺れて
捉える差異、収集する印画紙
あなたの心は何処にもないし
永遠はわたしの中にもない

向日葵が項垂れ色を失っても
奪えない若さ、その感覚、愛を
運命のように色付けた

ぐずぐずに熟れた太陽の光
溶けて蕩けた水分を吸収する

赤に目を染めながら
降り注ぐ手のひらで去る人は身を隠す

昨日より冷たくなった風
片隅に集められた夏の日の残像
皮膚をするりと撫でていく







夏の改葬
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自由詩 秋の啾啾 Copyright 青の群れ 2019-09-20 10:15:10
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