(^^)のスピーチ
愛心

わたしは(^^)である。

好きで笑っている訳ではない。こういう顔なんだ。なにせ汎用性が高い。
円滑なコミュニケーションを取るために丁度良い顔なんだ。
時たま(^-^)や(^_^)のように口元で、感情を露出しているが、そこは大して重要ではない。
大事なのは(^^)なのだから。

(^^)が(^^)であるかぎり、わたしは他者との平和を司り、全ての視覚的コミュニケーションにおいて絶対的な安心感をもたらすのだ。

他にも笑顔はあると言いたいなら反論させてもらう。

仮に、わたしが(⌒⌒)だとしよう。
(^^)と(⌒⌒)を見比べたとき、どちらの方が胡散臭く感じるか。
また、どちらの方が笑顔として認識しやすいか、一目瞭然だろう。
下手すれば(⌒⌒)など尻にしか見えないだろう。
その証拠に(⌒⌒)には(⌒‐⌒)のように口元での感情表現が必要となってくるのだ。
わたしは花粉症持ちなので、口元での感情表現の必要性を重視されると困ってしまう。マスクが出来なくなるから。
他にも(*´ω`*)(* ̄ー ̄)(°▽°)などあるが、よく見てほしい。
こんなもの、(^^)の形態を取ってみれば、

(´`)( ̄ ̄)(°°)

泣いてるのか困っているのか曖昧な(´`)
尻以下である( ̄ ̄)
何も読み取れない(°°)

全てを語ることはやめておく。
けど分かっただろう。(^^)の素晴らしさが。

やはり(^^)は、視覚的コミュニケーションの潤滑油として頂点に君臨している存在なんだ!





さあ!顔文字の民達よ!
顔文字界のトップが(^^)に着いてこい!
このシンプル・イズ・ベストな視覚的コミュニケーションの世で、色気づき、猛威を振るう絵文字たちとの戦いへ!

いざ!


自由詩 (^^)のスピーチ Copyright 愛心 2019-09-16 01:17:04
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