無常と少年
若乱

怖い未来は猫と一緒に縁側でのんびり昼寝していて
少年はその横でずっと小さく体育座りしている
最後にふったサイコロの目はふりだしに戻るだったから

立場は相対から抜け出せぬまま
心は居どころも分からずよわよわと口だけ笑う

心地よい風が吹く
そんな日々を繰り返す

太陽が落ちてゆくように
顔の産毛が伸びてゆくように

分からないくらいの速さで進めたらいい

無常を薄く知りながら
なにも思いつかないままなのようだ


少年の顔に夕日がぺっとりと当たる


自由詩 無常と少年 Copyright 若乱 2019-09-10 21:36:04
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