進化する孤独
Lucy

ストランドビーストはオランダの砂浜に居て
風を食べて生きる
自力で歩行する
尾もしなやかに動かす

風が強いと自ら危険を察知して
ハンマーで砂に体を固定するという能力まで持つ

人が乗り込んで操縦するという発想から
完全に自由な
画期的な創造物

テオ・ヤンセンは
これを生命体と呼ぶ
なのに
顔がない
目も耳も口も持たない
風と砂とのコミュニケーションには
必要ないからか

顔という固定観念に縛られるのは
ヒトだけなのだろうか
 


自由詩 進化する孤独 Copyright Lucy 2019-09-02 22:49:05
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