プロミストランド
花形新次
自称詩人の吐く息は
ヘドロの臭いがするが
本人だけが
そのことを知らない
周囲の人間は
吸い込まないように
息を止めて
笑顔をひきつらせているのによ
いや、本当は気付いているのかも知れない
自称詩人が集まる場所は
ヘドロ臭に包まれているが
誰も面と向かって言わないのは
一旦真実を口にしたら
返す刀で自分にも突き付けられるから
口が臭いことは言わない約束
臭いものに蓋とは
正にこのことだ
自由詩
プロミストランド
Copyright
花形新次
2019-08-30 19:49:54